2012年9月26日水曜日

進化し続ける現場がここに。MakeShop開発・制作者インタビュー


業界屈指の高機能を誇るMakeShopはここから生まれ、基盤を作り、支え、発展し続けている。開発部と制作部はサービスを生み出し続けるエキスパート部署といえます。日々の機能開発の裏側、UIの改善の仕組みなどを広報部よりインタビューをしました。

MakeShopを作っていく上で、開発・制作の重要な課題、UIの改善を取り組み始めたきっかけは?

志田(制作)
MakeShop機能をさらに使いやすく、わかりやすくしていきたいというミッションが与えられたのがきっかけですが、画面仕様やお客様が使ってどうなるかなど、自分自身も正面に向き始めて、管理画面が使いにくい所がいろいろとわかりました。

できるだけ見た目を良くし、使いやすくし、もっともっと改善をしようと思いました。

会社の方針に応じてにはなりますが、以前は外観やイメージを形作る点に集中しデザインすることも多かったですが、今では、新機能を作る、といざスタートする際も、動きがわかりづらく伝わりにくいところなどすぐ目につき、ショップ様視点でUIを気にするようになっています。




UIの改善はサービス開始当初よりもどのような点を工夫されてきましたか?

岡田(開発)
ひとつの新機能をリリースするまでに、企画担当が機能の仕様を設計、制作担当がUI(デザイン)、開発担当が開発着手し実装、など部門ごとで役割が分かれています。
管理画面、新しい機能開発の案件も、制作の志田さん中心にUIを相談すればすぐに最善の対応ができるなど、制作担当を絞ったことですね。

志田
管理画面の制作は一人に絞ることで、同じような動きの再現や、改善提案を次回以降にも反映できるようになりました。
技術面では、工数的にこのUIができるのか、など相談を事前に開発と話し合いして決めることこともあります。

画面遷移の改善点はほんとにたくさんあるので、工数や重要度など優先を絞って順番に作っていくなど、常に話し合っています。企画・制作、制作・開発で11で話すこともあれば、カスタマー、マーケティングも巻き込んで進めていくこともあります。

人数の少ない時代のころは、一人ひとりの責任で新機能のリリースごと個別に動かざるを得なかったことも多かったですが、MakeShopにこれだけ機能が増え、影響力が大きいので、サービス単位で俯瞰的に対策をとれるよう、このような形をとっています。

実際に新機能を設計する企画部との連携がしやすく、改善を図りやすくなりました。

MakeShopのショップ管理画面。500を超える機能を提供
岡田
現状500機能を超える数がある管理画面をベースに機能を追加しようと思うと、UIをがらっと変えようというわけにいかない点が多いです。開発の段階で実装したあとに、使いにくいUIが出てくる、逆に、工数かかるだろうと思われていたものも、実際には簡単にできるなどがわかって、使いやすいUIを開発側から提案することもあります。

企画書が出来て、開発の着手段階で気付いたらフィードバックする、その連携姿勢は崩さす実行し続けています。



志田
そのほかに、よく使うソース、スタイル、ボタン、その他画像などをなるべくテンプレート化して、制作者によってデザインがぶれないようにチーム内で共有しています。そのような方法を取ることで、一貫性のある管理画面を作ることができ、作業スピードも格段に早くなりました。

岡田
開発側の話ですが、自分が書いたソースも、数か月たったら他の人が担当というのは普通の話なんです。そのため、ソースはきちんとバグの起きないものに整えて次に渡していき
たいと常日頃考えています
それに、これだけ長年サービスを続けていると、プログラム用、制作用など、ファイルの数がたまってきます。とても地道なことではありますが、いらないファイルを消す、という作業も後後の作業効率を考えるととても重要なことで、デザイン、UIに凝るためには、CSSのファイル、などが増えて、その分昔の画像ファイルを見つかっては消す、サーバー、プログラム側をきれいにするなど制作が作りたいものを実現するために環境を整えていっています。

2年前のプログラムソースから見ると劇的に変わっている、というのがよくわかります。

■いま着手している内容、改善点を聞かせてください。

岡田
スマートフォン決済画面対応は11月めどに実装を計画しています。
ここはUIが非常に重要な案件で、決まっている定義、HTMLをなるべく変えず、いかにスマートフォン用に見やすくするか、この件についてはショップ目線の他に、消費者目線でUIを突き詰めて制作しています。


UIの改善にはある程度豊富な経験、知識が必要に思いますが、日頃勉強していたりしますか?

ショップが売れるUIとは・・・? 志田のノート
志田
意識しているわけではないですが、仕事で生かされるまとめサイトなどは日頃チェックしています。ウェブデザインのギャラリーが載っているサイトなどはよくみますね。

それらを見ていつも思うのは、デザインとして”おしゃれ”なショップが多いのですが、おしゃれ=売れるわけではないと思っています。

例えば、”おしゃれ”なショップは英語を多く使う(メニュー、バナーなど含め)など、たしかに見た目はかっこよくデザインもスマートになるのですが、日本人が直感で見てわかるボタンなどを意識するとそれが正しいとは言えません。
使う側は必ずしも便利に感じない、わかりづらいものも見受けられたりします。
かっこいいから売れるとは限らないと思っているので、勉強になりますね。

岡田
eBayのコンバージョンに関する記事だったかな、「かっこ悪いといわれているページが売れている。」と言っていた記事を以前にみました。それには様々な要因があるのでしょうけど、見た目の華やかさというのは必ずしも使いやすさや、結果として売れるというのに結びつかないと思うんですよね。
商品力が原因かもしれないし、画面が見やすいというのは単なる慣れによるものかもしれないし。なぜ売れるのかの原因、満足度を上げるためのUIの追及、それを意識して取り組みたいですね。そう思う一方で、使いやすいものを分析した結果、ある程度冒険をして、一気に変えて作っていきたい気持ちもあります。反対に、大して効果が出ないのにUIが極端に変わるということはしたくないです。

■今の仕事の面白い所、醍醐味をおしえてください。

岡田
”世にでる”所ですね。一般的なシステム開発企業は、クライアントも対企業が多く、受託型が多いため、そうした企業が作るサービスはある特定の人や企業向けに作られるものが多いです。そのため、リリースした後に、どのような効果があったかなどの反応をこちらが見られる人数が限られるわけです。また、基本的には受託したものがどれだけ大きなサービスや、多くの工数を費やしたとしても納品したらそれでプロジェクトは終了。せっかく作ってもわが子を手放す気持ちになります。

その点、MakeShopのようなWebサービス型の場合、利用者が22,000店舗と多く存在し、一般のインターネットユーザー向けに対応していきます。実装したら、それを楽しみに待っていたとてもたくさんの様々な反応を見ることができます。また、実装した後もリリースとフィードバックの繰り返しを行うため、“わが子を育てる“ような、サービスをもっと良くしたい、大事にしていたい気持ちが強くなります。
そうした企業は自分の場合メイクショップが初めてでした。

志田
基盤を支えているという自負などもあります。例えば、本当にいいUIは自然すぎて気付かない。という話があります。機能の使いやすさを目指していますので、改善されたことにお客様が気付かないぐらいスムーズでスマートなもの、使いやすくて何も言われなかった。ぐらいが一番よいと感じます。

いざ改良を加えて作ったものが実際にリリースしたときに、前に戻してくれとお客様から言われることもあり、制作者としては、どこが悪かったのだろう、結果的に使いにくくなってしまい、迷惑をかけてしまってはないだろうか。など落ち込むことも多いのですが、使いやすいUIを目指し、結果としてそういう声が届くのは、ありがたく受け止め改善に生かしています。

岡田
万人に共通しているのは”売りたい”、これが目的ですが、万人に受けるUIは残念ながら今はまだないです。80%なら目指せるのですが。たとえば「構築しやすい」「売れるかどうか」この2つは別になります。
構築始めたばかりの人であれば、お店を始めるまでに何ステップかだけを抜粋した簡易的な管理画面の方が好まれます。ただし、既存のヘビーユーザーであれば、管理画面の簡易さよりも売れるためのもっと細かな対応のほうを望まれます。
それでも、できる限り両者を100%叶えられるよう日々追求をしていっています。

■日頃どのような心がけで仕事をしていますか?

岡田
文言修正を含めれば実は平均月70件のリリースをしていますが、機能数、リリース頻度が他の企業に比べ、多め、と言われます。
ただ、ウェブサービス全体で考えると1日数個、月100以上もの数をリリースするサービスもあります。そうしたサービスは開発の環境も整っているはずです。わたしたちも、リリースを一日何度やっても大丈夫の状態にもっていきたいです。”危機感”も同時に持ちます。
いらないファイルを見ていると、きれいにしたい、作業効率を上げる準備をしていきたい。
バグも油断をするとすぐ出てしまいます。現実に中身を見ている立場から生まれる感情なのですが、失速させたくないという感覚を持ちます。
他社が例えば画期的な改善をした場合、競争をしてバテてしまわない、そうならないための準備を突き詰めていきたいです。

それに、機能をショップ様に公開して、その反応が自分に直接でなく、カスタマー、営業に第1報が入ります。その反応がいまいちなものであれば、ショップ様の他いろんな人へ申し訳ないと思う。
バグも含めてソースのレビュー、既存の機能に影響がないかなど、実装もれがないかなど、万全を期して、期待にこたえるリリースをしたいです。


左から、志田(制作) 岡田(開発)
■ショップオーナーに伝えたいこと。

岡田
ショップ様の声はいろいろと届いています。すぐできることは速やかに実現して、すぐできないことも工夫して満足する代替策を考えていきたいです。
デザイン機能の部分においても、HTMLがおかしいなと思っても安易に変えられない理由には、外部のライブラリを独自で使っている方もいるので、別のお客様が不具合を起こしてしまうかもしれないため正直簡単になおせない現状がありますが、その点も、今後のデザインの開発に期待していてほしいです。

志田
お客様の言葉を日頃からなるべくたくさん聞きたいと思っています。
時々実施させていただいているアンケート調査の結果を見ても、とても勉強になります。
もちろん改善中のものもありますが、わたしたちで気付かないものも、気付かせていただけるきっかけとして、積極的に活用したく思います。ご意見については工夫をもって実現していきます。

(Interviewer&Writing:Taeko Mitamura Photo:Sadaharu Kondo)